ペルーの食用ねずみ「クイ」が可愛すぎる!食べる勇気が出ないかも…

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かつてインカ帝国として発展していた地をスペインが植民地として支配したのが現在のペルーという国家です。

国土の西側には太平洋、そして東側にはアンデス山脈が広がっていて、いくつもの国と隣接していることから、食生活や文化など、島国に暮らす日本人にとってはかなり多様で、人によってはカオスな世界感に感じてしまう人もいるかもしれません。

そんなペルーでは、日本では見ることのできない巨大な食用ねずみが生息しているんだとか…。

ねずみを食べるペルー人の文化や、ねずみの調理法、またねずみを使ったペルーの人気料理などについてまとめてみました。

ペルーではねずみを食べるのが当たり前!?食用なのに可愛らしい「クイ」

ペルーの代表的な料理といえば、日本人にもなじみの深い新鮮な魚介類を使ったセビッチェが有名ですが、テンジクネズミという食用のねずみを使った料理も大人気なんだそうです。

25㎝から、大きいものでは40㎝ほどにまで成長するモルモットに似た可愛らしいねずみで、「クイックイッ」という鳴き声からペルーでは「クイ」と呼ばれています。

食用なのに、呼び名は日本人が犬を“ワンワン”なんていったりするのと同じ感覚で呼ばれていることにビックリですね。

日本人の感覚では食用ねずみは“ゲテモノ”の部類に入ってしまいますが、実はペルーでは豚肉や鶏肉よりも高価で、何かのお祝いなど特別な日にしか食べられない高級食材なんですよ!

そのお値段はなんと1匹あたり日本円にして約1,600円と、日本と比べるとかなり物価の安いペルーでは相当な高値が付けられています。

お祝いに食べるということは、欧米でクリスマスに七面鳥を食べるような感覚に近いのかもしれませんね。

「クイ」が食べられるようになったのは○○を補うのが目的だった!?

ペルーでは、インカ帝国の時代から「クイ」が食卓に並び、それを食べることで人々は健康を維持してきたんだとか。

というのも、アンデス山脈のような標高の高い山々が連なる高所では生き延びることができる動物が非常に少なく、そこに暮らす人々は動物性たんぱく質の確保に苦労していたため、高所で生きられる「クイ」が重要なたんぱく源となっていたようです。

当時から最高のごちそうとしてお客さんをもてなすために振る舞われていて、まさにペルーの伝統的な食材ともいえるこの「クイ」は、アンデス版の「最後の晩餐」でキリストの食卓にも描かれています。

ペルー人にとって、特にアンデス地方に暮らす人々にとって「クイ」がどれだけ特別なものであるかがよく分かりますね。

ペルーの食用ねずみを使った代表的な料理は?調理法がグロい…

高級食材の「クイ」ですが、ワシントン条約の関係で残念ながら日本に輸入されることはないようです。

ねずみは繫殖力が強いですし、標高の高い場所でも生きられるほどの生命力を持っているとなると日本の生態系を一瞬で破壊しかねないので、これは仕方ないのかもしれませんね。

これから「クイ」を使った料理について紹介しますが、動物、特にハムスターやモルモットを飼っているという方にとって、調理方法がかなり残酷な内容になるのでご注意ください。

ペルーで「クイ」を使った料理として出されるもののほとんどがクイを丸焼きにしたもので、代表的な料理は「クイ・アル・オルノ」「クイ・チャクタード」「クイ・アル・パロ」の3種類です。

他にも「クイ」を揚げた料理などもありますが、どういうわけかみんな姿かたちをそっくり残したものが多く、外国人観光客にとってはかなりハードルの高い仕上がりになっています。

「クイ」の気になるお味は…?ねずみって臭みはないの?

「クイ」を食べてみたいけど、見た目があまりにもグロテスクで食欲が湧かない…なんて方も多いのではないでしょうか?

しかし、さすが高級食材だけあってそのお味は一流だそうで、臭みは一切なく、鶏肉に近い味わいなんだそうです。

脂肪分が非常に低く健康にも良いということで、近年では欧米諸国からも注目を集めているようですが、今後世界に広がっていくためには調理法に工夫が必要になるかもしれません。

グロテスクな見た目さえ改善されればぜひとも一度は口にしてみたい!という方と、どんな見た目であっても絶対に食べられない!という方に意見がハッキリ分かれそうですね。

ペルーの食用ねずみは高級食材!なかにはペットとして飼う人も…!

高級食材として親しまれている食用ねずみの「クイ」ですが、ペルー人ならだれでも抵抗なく口にすることができるというわけではないようです。

「クイ」をペットとして飼っているという人も少なくはないようですし、住んでいる地域によってはそもそも「クイ」自体知らないなんて方もいるみたいなので、そういった人々は日本人と同じように残酷な食文化だと感じているのではないでしょうか?

丸焼きをいざ目の前にすると本当に食欲をそがれますし、現地の人の厚意で目の前で調理なんてしてもらった日には当分お肉が食べられなくなってしまいそうですが、目の前に出された調理済の「クイ」は残さずに食べてあげてくださいね。

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