子供に武道を習わせるなら? 武道系の習い事の種類と特徴

子供に何かを習わせたいという場合、様々な種類やジャンルがあります。
水泳やテニスなどのスポーツ系、ピアノやバイオリンなどの芸術系、そして英会話や算盤などの学習系。

そうした中で、近年注目が集まっているのが、武道系の習い事。
柔道や空手の選手によるオリンピックでの活躍や、2012年からの中学校教育での武道の必修化を受けて、子供に武道を習わせようというご両親が多くなっているのです。

ただ、武道を習わせたいと思っても、具体的に何を習わせればいいのだろうか、という疑問が湧くのも確かでしょう。
そこで今回は、日本の武道・東洋の武道・西洋の武道に分けて、

・武道系の習い事にはどんなものがあるのか
・それぞれの習い事にはどういった特徴があるのか

という点についてリサーチしてみました。

日本の武道系習い事

柔道

オリンピックでも大盛り上がりを見せた柔道。
かつては不用意な指導によって事故が起きたこともありますが、必修化に伴い、文部科学省もより安全管理に力を入れています。

・参考 武道必修化に伴う柔道の安全管理の徹底について
http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/judo/index.htm

指導者らの尽力もあって事故は減ってきており、指導体制も整備されつつあります。

柔道は「投げ技」「固め技」「当身技」を駆使してポイントを獲得し、その積み重ねによって勝利するというルールです。
投げてからの寝技や絞め技があるのも特徴といえます。

剣道

薙刀と共に武器(竹刀・木刀)を用いるところが特徴的なのが剣道。
長い竹刀を振ることで腕や肩、腰回りなどが鍛えられるというメリットもあります。

柔道と同様に日本の警察でも「術科」として採り入れられ、場合によっては警察署の道場で子供に向けた指導や訓練をしてくれるということもあります。

空手道

空手には流派ごとに異なるものの、大きく分けて寸止めの伝統派空手、実戦派のフルコンタクト空手、防具付き空手があり、それぞれ試合の運び方やルールが違います。

2020年の東京オリンピックでは正式種目として、WKF組手ルールというルールに基づく空手道が採用されることになり、今後もより注目が高まることが予想されます。

相撲

角界の不祥事などもあり、やや人気が低迷しつつあるともいわれる相撲ですが、子供向けのわんぱく相撲なども盛況であり、国技としての底力は健在です。

ただ、相撲の指導者が少ないのと、柔道や空手などのような教室なり道場なりがあまり身近にないのとで、子供の習い事としての選択肢からは外れがちともなります。
学校の相撲部に入ったり、本格的に力士の道を考えるなら相撲部屋に入門したり、といった流れが考えられるでしょう。

合気道

合気道は元々相手を積極的に攻撃するというものではなく、身を守るための、いわゆる護身武術と呼ばれるものです。
襲ってきた相手の力を利用して捻り上げたり投げ飛ばしたり、といった技術を身につけることとなります。

相手の力を利用するという特性上、非力な女児でも習い始めるのに適しているといえ、護身術として選ぶ親御さんも多いといいます。

薙刀道

薙刀は武道系の習い事としてはややマイナーとも思えますが、国体なりインターハイなりでの公式競技であり、競技人口としてはそこまで少なくもありません。
女子向けのイメージが強いかも知れませんが、男子でも薙刀は習えます。とはいえ、男子の薙刀人口は相当少ないようです。

特徴としては剣道にも通じるところがあり、ただ男子と同じところで剣道をやるのが厳しいという女子としては、薙刀を習ってみるのも一考の余地があるでしょう。

日本古武術

古武術や古武道というのは耳慣れないジャンルかも知れません。
これは日本の伝統的な戦闘技術を体系化したものであり、明確な定義こそないものの明治維新の前に成立した武術を指すことが多いです。

合戦や決闘、護身などのための鍛錬が目的とされており、非合理的な動作や見た目の動きの美しさが求められることもあります。
子供を対象とする古武術教室というのは多くなく、一定年齢以上が条件とされるところもありますが、早ければ中学生くらいから習えることもあります。

少林寺拳法

少林寺拳法と聞くと中国のものと思いがちですが、実は宗道臣という方が日本で創始した武道です。
武術の体系でもあり、「護身練胆」「精神修養」「健康増進」の三徳を重んじて、「身心一如」を目標とします。

内容は「技」「教え」に加えて「教育システム」も採り入れた護身憲法であり、社会教育としての側面も有しています。
ただ武道を習うというだけではなく、一定のコミュニテイに属することを考えるなら、少林寺拳法というのは検討に値します。

キックボクシング

ボクシングプロモーターである野口修という方が、ムエタイの試合ルールを参考に生み出した打撃格闘技です。
成立から競技としてメジャーになるまでに団体分裂などの経緯があり、ルールは国によっても若干異なります。

日本では、肘打ちや、ボディ・顔面への膝蹴り、ローキックが許されており、1ラウンドを3分として1分の休憩を挟むというのが主流となっています。
キックボクシング教室では子供向けプログラムを扱っているところがあるので、そこで見学してみるのがいいでしょう。

東洋の武道系習い事

テコンドー

テコンドーは別名を跆拳道(たいけんどう)ともいい、韓国発祥の武術です。
空手に似たところもありますが、違いとしては、いわゆる足技の多さですね。上半身だけではなく下半身も用いた柔軟な攻めが特徴的です。

1988年にはソウルオリンピックでの公開競技になり、そして2000年にはシドニーオリンピックで正式競技として実施されました。
あまり国内での子供向け教室が数多いわけではありませんが、サークルやカルチャーセンターなどでも行われていますので、お近くの教室を探してみるといいでしょう。

少林拳

少林寺拳法と似ていますが、こちらは中国河南省の嵩山というところにある少林寺で行われている、れっきとした中国武術です。カンフーなどとも呼ばれます。

内容は少林拳や蟷螂拳、八極拳の他、鞭や棍、槍などを用いた武器術もあります。
子供向けの少林拳教室では、もっぱら基本動作といくつかの型を中心に行うため、厳しい動きや怪我をするといった心配はさほどないでしょう。

ムエタイ

タイの国技であり、一般的な人気スポーツでもあるムエタイは、世界的にはタイの文化としても知られています。

その特徴としては首相撲(相手に抱きついたり体の一部を掴んだりした状態で首を制し、肘打ちや膝蹴りを入れる)や、体重の乗った重い蹴りが挙げられます。
また、このムエタイなどを元にしてキックボクシングが生み出されたという経緯もあります。

西洋の武道系習い事

ボクシング

ボクシングはグローブを装着した拳のみを用い、相手の上半身のみを攻撃の対象とする格闘技ないしスポーツです。
18歳以上のシニアでは1ラウンド3分で、高校生のジュニアでは1ラウンド2分で行われます。

ルールは世界共通であり、日本の武道よりは礼節や団体性を重んじることなく、スポーツやエンターテインメントとして楽しむことが重視されます。
ただ、キッズボクシング教室はあまり多くないので、そのボクシングジムが子供向けのプログラムを実施しているかどうかを確認し、見学してみるのが重要です。

アマチュアレスリング

ヨーロッパで生まれた素手で組み合う格闘技としてのアマチュアレスリングは、オリンピックの正式競技でもあります。
ちなみに、アマチュアと付くのはプロレスとの区別のためです。

ルールとしては、サークルないしリング内で、競技者が互いに組み合って、相手の両肩を1秒以上マットにつける(フォール)ことに成功した者が勝利します。
特徴は、打撃と関節技、そして絞め技が禁止されていること。
キッズレスリングの場合、他の武道系習い事よりも怪我の恐れが少ない、というのも魅力の一つといえます。

まとめ

このように、子供でもできる武道系・格闘技系の習い事というのは数多くの種類があることがわかります。

男の子なのか女の子なのか、素手でやるのか道具を持つのか、打撃などを用いるのかどうか、といった点で様々に異なるため、お子様の希望も聞きつつ、集中して取り組めそうなものを選んであげるといいですね。

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